野村2軍でアピール「準備できている」
「ウエスタン、中日1-2広島」(29日、ナゴド)
2軍調整中の広島・野村祐輔投手(24)が29日、ウエスタン・中日戦に先発し、8回を3安打無失点に抑え、復調をアピールした。
1軍復帰へ、不安はなくなりつつある。直球の制球が安定し、チェンジアップなど多彩な変化球を有効活用。8奪三振1四球、散発の3安打。4番・高橋周にも右飛、右飛、二ゴロと完ぺきに封じ込めた。
文句なしの内容で「全体的によかった。まっすぐがコントロールよくいけたし、序盤はチェンジアップ、後半はいろいろ変えて使った。ツーシームも使えるようになった」と、手応えを口にした。
春季キャンプから新たに導入したシュートの感触も上々。「ぐさぐさに詰まったサードゴロはシュートで打ち取れた。(1軍復帰の)準備はできている」とうなずいた。
内田2軍監督は「彼の持ち味を出せていた。あとは1軍のチョイス次第」と太鼓判。報告を受けた山内1軍投手コーチは「このまましっかり調整してほしい」と述べるにとどめた。
野村は4月30日・阪神戦(甲子園)で3回10安打8失点と炎上。5月1日に出場選手登録を抹消された。降格後3度目の先発で、最高の投球を披露。あとは吉報を待つだけだ。