鯉打線打てん…22イニング適時打なし
「交流戦、楽天3‐0広島」(31日、コボスタ)
本塁が遠かった。五回と九回以外は得点圏に走者を進めながら、1点も奪うことができなかった。今季4度目の完封負け。「タイムリーが出ない。重い空気の中でやっている」。野村監督は抑えきれない怒りを吐き出した。
試合を支配していたのは広島だった。二回と三回にはともに無死二塁としながら拙攻で無得点。野村監督がポイントに指摘したのは、二回無死二塁で木村が送りバントを失敗した場面(結果は空振り三振)。「送りバントの失敗から、(点を)取れそうで取れなくなってしまった」と嘆いた。
悪い流れが続いたからか、ベンチと選手の意思疎通もうまくいかなくなった。指揮官は具体名こそ挙げなかったが「(ベンチは)打てのサインなのに、(打席後に)その選手に聞いたら『待てのサインだと思っていた』と言っていた。サインミスだね」と明かした。
得点圏であと1本が出ないのは、野村鯉にとって永遠の課題だ。28日のロッテ戦(マツダ)の四回に梵が適時三塁打を放ったのを最後に、計22イニング連続で適時打がない。「本塁打ばかりで点を取っている。タイムリー欠乏症じゃないか」とため息を漏らした野村監督。得点圏で1本適時打が出れば、チームは乗っていくはず。打破する選手の出現を待つしかない。