大瀬良屈辱10失点KO「挽回したい」

 「交流戦、広島5-16ソフトバンク」(7日、マツダ)

 広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が、プロ入り最短の二回途中でKOされた。初回に7失点すると二回にも3失点。1回0/3、8安打10失点で3敗目を喫した。チームも今季ワーストの21安打、16失点で4連敗。正念場を迎えた。

 悔しさ、情けなさ、自分へのいら立ち…。胸中にさまざまな思いが交差する。試合終了後のベンチ裏。大瀬良が表情をこわばらせ、ロッカーへと歩いた。

 「初回に試合が決まってしまったようなもの。申し訳ない」。敗戦の責任を一身に背負い言葉を絞り出した。

 初回1死一、三塁で、李大浩に先制の左前適時打を許した。この回5本の集中打で一挙7失点。「何とかしたいと思ったんですが」。タカ打線を食い止められず、試合開始早々に主導権を渡した。

 0‐7の二回も3連打で1点を失った。「次のこともある」と野村監督。51球ながら、松田の打席で降板を告げられた。プロ入り後、最短となる二回途中KO。1回0/3を8安打10失点(自責6)で3敗目を喫した。

 「調子は良かった。球自体は悪くなかった」。直球は最速151キロを計測。変化球にも手応えがあった。それでも連打を浴びた。「直球を狙われているのは感じた」。捕手の直球のサインに首を振り「スライダーを多めにした。工夫した」。だが、抑えることはできなかった。

 痛打された原因はコースだった。外角へ自信を持って投じた球を、簡単にはじき返された。「短い時間で、内角が少ないところまでは考えきれなかった」。外角一辺倒の投球。強力打線はそれを見逃してくれなかった。

 後続も打ち込まれ、今季ワーストの21安打で16失点。チームは4連敗を喫した。苦手の交流戦で苦戦が続いている。

 「監督には『これも勉強。切り替えて次に向けて準備しろ』と言われた。次は挽回できる投球をしたい」。帰宅前、しっかりと前を見据えた。落ち込んでいるそぶりはない。悔しさを新たな力に変え、大瀬良が再びマウンドに上がる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(カープ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス