野村鯉あぁ首位陥落 バリ炎上で5連敗
「交流戦、広島1‐8オリックス」(8日、マツダ)
快進撃を続けていた野村鯉が約2カ月ぶりに首位から陥落した。広島のブライアン・バリントン投手(33)が五回途中6失点でKO降板。打線も精彩を欠き、今季ワーストの5連敗を喫した。野村謙二郎監督(47)は、3試合連続無安打のキラ・カアイフエ内野手(30)の2軍降格を決断。連敗脱出へ、大なたを振るった。
またもや無残な負け方だった。バリントンが炎上し、序盤で勝負が決する最悪のパターンで、チームは5連敗。足早に一塁ベンチを引き揚げた野村監督は「いつものパターン。これが乗り切れない原因というか、悪循環だね。自分が(連敗を)止めてやろうという気持ちでマウンドに上がっているのだろうけど…」とうつむいた。
3連勝中の助っ人右腕も、負の連鎖に巻き込まれた。一回は2者連続三振で2死を奪った後、ヘルマンに被弾。二回は1死から下位打線に3連打されて失点し、三回は糸井に2ランを打たれた。五回にヘルマンに痛打され6点目を失ったところで降板を命じられた。
調子は良かっただけに悔しさが込み上がった。「初回、二回と失点し、試合の流れを渡してしまった」とバリントン。指揮官は「ヘルマンに(本塁打を)打たれ、配球が悪い方に行ってしまった。強気に行かないといけない部分で、悪いパターンにのまれたね」と反省を促した。
打者も淡泊な打撃で投手陣を援護できなかった。エルドレッドがシンシア夫人の体調不良で急きょ欠場という非常事態も重なり、得点は1点だけ。試合後、危機感を抱いた野村監督は3試合連続無安打のキラを2軍に落とすことを決めた。
キラと入れ替えで9日のオリックス戦(呉)で先発する野村を昇格させ、12日の西武戦(西武ドーム)からロサリオを1軍に上げる。野村監督は「キラは自分の打撃ができていない。2軍で調整してもらう」と説明。「(ロサリオは)一生懸命やるから」と、起爆剤になることを期待した。
4月11日から守り続けてきた首位の座から2位に転落した。「こういう野球をしていたら首位うんぬんではない。自分たちの野球をして、まず1つ勝っていかないと」。指揮官は自らに言い聞かせるように連敗脱出を誓った。
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