9連敗…野村監督猛ゲキ「萎縮するな」

 「交流戦、ロッテ8-4広島」(14日、QVC)

 広島が11年以来3年ぶりの9連敗を喫した。六回に丸佳浩外野手(25)の逆転3ランが飛び出したが、中継ぎ陣が打ち込まれて再逆転負け。野村謙二郎監督(47)は、投手陣に「萎縮するな」とゲキを飛ばした。2位は変わらないが、貯金はついに1。まずは一日も早く、トンネルから脱出するしかない。

 真っ赤に染まった右翼席、三塁側席から歓喜の声が響いた。それが悲鳴に変わり、最後はため息で終わった。

 3年ぶりの9連敗。貯金1は今季最少タイ。野村監督は試合後、努めて平静を装いながら話した。「丸の一発が勝ちにつながらないのが今のチーム状況。もう少し投手が萎縮することなく、配球を意識しないといけない」

 0‐3の六回、菊池の適時打と丸の逆転3ランで1点差をつけた。この連敗中初めて六回以降にリードを奪ったが、それも一瞬。ほどなく暗転が訪れた。

 やり玉に挙げたのは4‐3で迎えた六回の今村だ。2死後の四球、今江の適時三塁打で同点を許した。指揮官は「逆転して勢いに乗ると思ったが、(今江を)2ストライクに追い込んで、1球外すサインなのに真ん中に投げた。あれで流れが変わった」と、嘆いた。

 負の連鎖は止まらない。八回、中田が1死しか取れず、4安打を浴びて4点を失った。これで万事休した。

 中田は試合前に外野で練習中、打撃練習の打球が左腕と頭部に直撃し、千葉県内の病院に直行した。打撲でプレーに支障はないと診断され、試合中に球場に戻ったが、本来の投球には程遠かった。防球ネットの外にいた不注意がたたった。

 2試合続けて敗戦投手になった右腕は「(打撲は)関係ない。僕の技術が足りないから。責任ある場所を任せてもらったのに、課題はたくさんある」と猛省するしかなかった。

 山内投手コーチは「影響はないわけがない。彼以外の選択肢がなかった」と、苦しい台所事情を明かした。中継ぎ陣は一岡、永川勝の不在が痛い。野手も堂林、広瀬、キラ、石原に続き、この日松山が登録を抹消された。

 投打とも駒不足で、特に野手は好機での凡退が目立つ。どんな形でもいい。連敗阻止へ、いま一度、精神力と集中力、そして底力を結集するときだ。

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