田中4安打!ド派手プロ初猛打賞じゃ
「交流戦、広島7‐4日本ハム」(22日、マツダ)
新人のバットが広島に勢いを付けた。ドラフト3位の田中(JR東日本)が4打数4安打1本塁打、1打点と爆発。自身初の猛打賞をマークし「分からないもんですね」と頬を緩ませた。
最初の打席ではパワーを見せつけた。2‐0の二回、同じ新人の浦野が投じた145キロの直球を右中間席へ、5月26日の西武戦(三次)以来となる3号ソロ。「自分のスイングで、しっかりと踏み込んで打ち返せた。会心の当たりでした」と満足そうに振り返った。
その後は巧みなバットコントロールを披露した。四回には中前へ、七回は左前へ、九回には中前へと安打を量産。圧巻の固め打ちだが、きっかけはフォームの微調整だった。
前日21日の日本ハム戦で、第2打席に入るときに、ふと「右足を上げよう」と思い立った。するとそこから6打席連続安打。「今までいろいろ考えすぎて、足を上げていなかった」と苦笑いを浮かべ、「足を上げることで間が取れるようになった」と分析した。
野村監督も「(田中)広輔がいいつなぎをして、いいものを見せてくれた。これから打撃面でも楽しみだね」と褒めちぎった。守備では信頼を得ていた田中は打撃でもアピールに成功。27日から再開されるリーグ戦では鯉打線の大きな武器になる。