野村鯉 エルド復帰で初首位ターンじゃ

 広島は10日、阪神戦(甲子園)が台風接近のため中止となり、名古屋市内に移動して全体練習を行った。野村謙二郎監督(47)は11日・中日戦(ナゴヤドーム)で、左手中指に不安を抱えるブラッド・エルドレッド内野手(33)の先発起用を明言。中継ぎ陣をフル回転させる考えも示した。球宴まで残り6試合。野村政権下初の貯金ターンはもちろん、首位ターンもあきらめずに総動員で必勝を期す。

 ナゴヤ球場の室内練習場。湿気がこもりナインが汗だくになる中、野村監督はグッと視線に力を込めた。「エルドレッドは、明日(11日)は大丈夫です」。こう力強く断言した。

 9日の阪神戦(甲子園)、エルドレッドは試合開始直前までスコアボードに名前が記されていたが、急きょスタメンを外れた。8日の同戦で痛めた左手中指の状態が思わしくなかったため、大事を取って欠場した。

 この日は練習に参加せず、静養に努めた。「状態は良くなっている」と野口トレーナー。28本塁打、75打点のリーグ2冠王の先発復帰は、何よりの朗報だ。

 野村政権下で、球宴までの前半戦成績は2012年の勝率5割ターンが最高だ。現在貯金は5。貯金ターンはもちろん、数字上は4・5ゲーム差の首位巨人を捉えることも、不可能ではない。

 そのために中継ぎ陣を総動員する。この日は2軍から左腕フィリップスを1軍に合流させた。11日に先発するバリントンに代わって、12日に出場選手登録される。

 野村監督は「先発が崩れてしまったとき、踏ん張れずに5点差、6点差になるときつい」と説明。先発が不調な場合、早めにリリーフをつぎ込む考えを示した。9日の阪神戦はエルドレッド不在の中、八回に4点を返し、1点差まで詰め寄った。「投手が粘ってくれれば追いつくチャンスは出ている」と打線には手応えを感じている。指揮官の意気込みは相当だ。

 それだけに2軍で0勝0敗16セーブ、防御率0・29と安定した成績を残すフィリップスへの期待は大きい。5月に1軍昇格した際は5試合登板で1勝0敗、防御率1・80も、外国人枠の関係で2軍再調整となった。本人は「1軍では真っすぐばかりでは通用しない。変化球でストライクを取れるようにしてきた」と、手応えを口にする。フル回転も問題ない。

 主砲の復帰と、進化を遂げた中継ぎ左腕の合流。好材料がそろう野村鯉が前半戦ラストスパートをかける。

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