緒方監督鬼になった!松山に初カミナリ

 「広島秋季キャンプ」(3日、日南)

 広島・緒方孝市新監督(45)が3日、日南秋季キャンプ3日目にして、初めてカミナリを落とした。練習への取り組み方に問題があるとして、松山竜平外野手(29)に“罰練習”でロングティーのトスを45分間上げ続け、厳しい言葉を浴びせた。妥協を許さない姿勢を明確にさせ、奮起を促した。

 鬼になった。午後4時半すぎ。緒方監督は打撃練習を終えた松山を呼び寄せ「そんなのでいいのか」と声をかけた。そのまま一塁ベンチ前でロングティーを始めさせた。45分間、自らトスを約800球上げ続けた。

 指揮官はロングティーを終え、フラフラの松山に「お前ずっと休んでいただろう。疲れは関係ない。バットだけは負けないというのを見せろ」と、厳しい言葉を浴びせた。

 松山は今季80試合に出場し打率・318、7本塁打34打点。勝負強い打撃を武器にする一方、守備と走塁に課題を抱える。

 指揮官は午前中の守備練習については松山を「一生懸命やっていた」と認めたが、打撃練習で集中を欠いていた点を問題視。「打つのは一番目立ってもらわないと。それが彼の生きる道。俺は野村監督みたいに優しくはない。今のままでは4打席立たせるつもりはない」と続けた。

 松山は反省を示すように、さらに志願練習でバットを振り続け「やるしかない」と言葉を絞り出した。

 就任会見で厳しさを前面に出すことを誓った指揮官。くしくもこの日は、恩師に挙げた故三村敏之元監督が、09年に61歳で死去した命日。恩師は厳しい指導で有名だった。自身の経験を元に、愛のムチを振るった。

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