広島・菊池涼介内野手（２４）が６日、２年連続２回目のゴールデングラブ賞を獲得。球団ＯＢの山本浩二が持つ１０年連続受賞の最長記録の更新を目標に掲げ、さらなる成長を誓った。

　圧倒的な高評価だった。総得票数２４５で獲得数はリーグ最多の２３７。「１０年連続を超えたいので、その第一歩を踏み出せて良かった」と喜んだ。

　今季も驚異的な好守を連発しながら５３５補殺。昨季樹立した５２８補殺の日本記録を更新し「来季は５３５補殺を超えられるよう走り続けます」と、３年連続の新記録を見据えた。

　今季の１２失策を挙げ、反省も忘れない。懸命に打球を追うからこそ生まれた失策もあったが「ゼロに近づけたい。でも“最後まで追う”という気持ちは変えません」とキッパリ。理想とする“攻める守り”を、さらに高めていくつもりだ。

　前田、丸、菊池とセンターライン３人が受賞したことに、緒方監督は「誇らしいこと。責任を持って、今後も取り続けてほしい」と一層の期待を寄せた。

　菊池も「大事な要のポジションだと思うので、来年も引っ張っていきたい」と自覚は十分だ。打率・３２５、１１本塁打５８打点の打力も持ち味。盟友の丸とともに、攻守でチームをけん引する。