菊池誓った!キクマルで悲願成就じゃ
“キクマル”で悲願を成就させる。広島の菊池涼介内野手(24)が8日、静岡県伊豆市で久本祐一投手(35)、戸田隆矢投手(21)、土生翔平外野手(25)との合同自主トレを公開。「僕と丸で引っ張っていく」と、チームリーダーの自覚を口にした。4年目の今季を「スキップ」と位置づけ、さらなる進化を約束。盟友の丸佳浩外野手(25)と、24年ぶりの優勝へ突き進む。
2年連続で臨む伊豆での自主トレ。ただ、菊池の顔つきは昨年とは違う。「僕と丸、2人で引っ張っていく。そのためにも結果を残さないと」。チームリーダーとしての自覚が、表情に満ちていた。
2014年も丸との“キクマル”コンビが攻守の核となって相手に脅威を与えたが、15年は立ち位置が違う。「昨年はガムシャラにやった結果がそうなった。今年は2人で話してそういう気持ちなので、行動も変わってくると思う」。高い意識でチームをけん引する。
この日もキャッチボールやノック中に、戸田や土生、年長の久本にも積極的に声をかけ練習を盛り上げた。開幕が近づくにつれ、さらに自覚に伴う行動が見られるはずだ。
プロ3年間で成長を続け、昨季はいずれもリーグ2位の打率・325、188安打と打撃面が大きく飛躍。ホップ、ステップ、ジャンプに続く4年目の今季。テーマを「昨年の成績は自信になるし、プレッシャーにもなる」としながらも「次はスキップです」と笑顔で設定した。
重視するのは守備と走塁だ。昨季は自己最多の23盗塁をマーク。「焦って失敗が増えると良くないが、年々上がっていければ」と、30盗塁を視界に入れた。緒方監督が重視する機動力でも、昨季26盗塁の丸と要になる。
誇りを持つ二塁守備も「ゴールデングラブ賞は絶対条件。エラーはしたくない」と、無失策での3年連続受賞を誓った。同時に2年連続でプロ野球記録を塗り替えた補殺数(13年528、14年535)も「記録のワンツースリーを独占したい」と、528補殺を最低目標とした。
目指すは24年ぶりの優勝しかない。黒田や新井らの加入も「チームにとっては大きいが、僕がやるべきことは変わらない」。“キクマル”はもっと大きくなる-そう菊池の顔が物語っている。