野間も進む新人王…大瀬良から“金言”
広島の新人合同自主トレが10日、広島県廿日市市の大野練習場で始まり、ドラフト1位の野間峻祥外野手(21)=中部学院大=が大瀬良大地投手(23)から金言を授かったことを明かした。前日に初対面した夕食の場で、大瀬良に「自分のペースでやったらいい」などアドバイスを受けたという。昨季新人王の言葉は、84年小早川毅彦氏以来となる広島の大卒野手新人王を目指す野間にとって、最高のアドバイスになった。
耳に残る言葉を胸に刻み、プロとして第一歩を踏み出した。新人合同自主トレ初日。野間は「自分のペースでやる」と繰り返した。他の新人選手を過剰に意識せず、黙々とメニューを消化。前夜に受けた“金言”を忠実に守った。
9日に大野寮に入寮したその夜、担当スカウトらに誘われ、ドラフト2位の薮田(亜大)と鉄板焼き店に赴いた。すると大瀬良、堂林もその席に招待されていた。初対面だったが、会話を交わす中で昨季の新人王右腕から「いまは無理をするな。自分のペースでしっかりやったらいい」と助言を受けたという。
投手と野手でポジションは違うが、新人王のタイトルは野間も目指す勲章。球団の大卒野手としては小早川氏以来31年ぶりの名誉へ、「いろんな話を聞けた。そういった方に言っていただき、気持ちが楽になった」と大いに参考となった。
午前10時からキャッチボールにノック、ウエートなど6時間の練習メニュー。「初日にしてはしっかり動けた。ここから上げていく」と納得の表情だ。
練習後は神戸市内で行われた中学時代に在籍した「神戸須磨クラブ」の激励会に出席。日帰り往復の強行日程ながら「自分のペースでしっかりやっていきます」。焦らず、地道に新人王ロードを歩む。