鯉ドラ6飯田のチェンジアップ高評価

 広島の合同自主トレが15日、広島県廿日市市の大野練習場で始まり、ドラフト6位の飯田哲矢投手(23)=JR東日本=が広島の新人の中でブルペン一番乗りを果たした。直球とチェンジアップのみ捕手を立たせて27球の球数だったが、視察した首脳陣は高評価。左腕不足の鯉投手陣に、社会人から入団した即戦力左腕が殴り込みをかける。

 心地良い汗が額ににじんだ。待ちに待ったブルペンでの初投球。飯田が笑みを浮かべ、その汗をぬぐう。納得の27球だ。

 「1月の最初から傾斜を使って投球練習をしてきた。準備できていた。スピンがかかっていたし、いい感じで投げられた」

 10日からの新人合同自主トレでは肩はできていたが、焦りは禁物とブルペン入りを控えた。ただやっと新たな生活環境にも慣れ、自分のペースをつかめたこともあり、「今日は入ろう」と決意。そして合同自主トレ初日となったこの日、満を持してマウンドを踏んだ。

 捕手の後方には、小林投手コーチ、佐々岡2軍投手コーチらが見つめていた。首脳陣が絶賛したのは、5球を投じたチェンジアップ。小林投手コーチは「大きく落ちていた。制球にもブレがなかった」と目を細めた。

 投球の幅を広げるため昨年11月に習得したチェンジアップ。新人合同自主トレ中には改良を加え、今までよりも速く変化する“ニューチェンジアップ”をマスターしたという。「速いのと遅いのと2種類、落ち方も少し違う」。実戦投入へ手応えをつかんだ。

 直球も威力十分だ。力みのないフォームから放たれる球に、佐々岡2軍投手コーチは「キレがあるしコントロールが良かった」とうなずく。多くの報道陣を前にしての投球も「気にならなかった」と飯田。平常心で投げられる強心臓も、頼もしい。

 練習前には、亜大の先輩・永川から「無理だけはしないようにいこう」と声を掛かられた。チーム内に飯田を含め7人いる亜大OBの存在は新人の飯田にとって心強いはずだ。

 春季キャンプは1軍スタートが濃厚だ。一人でも多く左腕が出てきて欲しい鯉投手陣。「2月1日からアピールしたい」。即戦力左腕が開幕1軍へ向け、走りだした。

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