広島の戸田隆矢投手（２１）が２３日、広島県廿日市市の大野練習場で、合同自主トレの休日を返上しキャッチボールなどで汗を流した。７～２０日まで静岡県伊豆市内で久本祐一投手（３５）と２年連続で合同自主トレを行った。春季キャンプで安定したパフォーマンスをみせるため、スローペースで調整してきたことを明かした。

　同じ轍（てつ）は踏まない。昨年は１月からハイペースで調整したが、その反動で春季キャンプは序盤で息切れした。「今年は投げるのを少なめにした。まだブルペンにも入っていない。久本さんにも止められた」とはにかんだ。

　大事なのは継続してアピールすること。そのため、まずは腹筋や背筋など体幹の強化を主眼に置いた練習に励んできた。その成果はキャッチボールなどで実感しており「体の軸がしっかりしてスムーズに投げられる」と言う。

　２５日からは宮崎・日南での先乗り自主トレに参加。自主トレで今年初めてブルペン入りし、徐々にギアを上げていくつもりだ。

　昨季は先発と中継ぎで３０試合に登板した。今年は先発で勝負する。前田、黒田、大瀬良、野村らと争うが「割って入れるように頑張りたい」。競争を勝ち抜く準備は整った。