新井「初心に帰れた」早出練習に参加
「広島春季キャンプ」(3日、日南)
広島・新井貴浩内野手(38)が午前9時から、若手が参加することが通例の早出練習に参加した。午後には特守で下半身を鍛え抜き「追い込んでやれて充実しています」と、言葉に力を込めた。
新井が梵、木村昇とともに異例の光景を形作った。若手に交じり下半身の強化トレーニング、キャッチボール、守備練習で汗を流した。「何年ぶりか分からないくらい久しぶり。初心に帰れた」と、早出練習を振り返った。
緒方監督は「ベテランに足回りを鍛えてほしかった。それが打撃にも生きるから」と説明。その上で新井に対し「気持ちが出ていた。若手にハッパをかける存在になっている」と、目を細めた。
これだけではない。午後には志願して特守を約70分間敢行。疲労で足元がおぼつかなくなり、途中でノッカー役の永田総合コーチが止めるのを聞かずに完遂した。故障と隣り合わせの張り切り具合だが「追い込まないと。ケガしたら仕方ないくらいの気持ち」とキッパリ。並々ならぬ気合を体現している。