ドラ1野間1番右翼で10日実戦デビュー
「広島秋季キャンプ」(6日、日南)
広島のドラフト1位・野間峻祥外野手(22)=中部学院大=が今キャンプ初となる10日の紅白戦に「1番・右翼」で実戦デビューすることが、分かった。緒方孝市監督(46)が明かしたもので、中堅の丸佳浩外野手(25)と右中間コンビを組ませる予定だ。キャンプ初の休日となったこの日、野間は宮崎県日南市の飫肥(おび)城跡地を訪問し、リフレッシュ。7日からの第2クールに備えた。
デビュー日が決まった。7日から始まる第2クールで10日に初実戦となる紅白戦が行われる予定だが、緒方監督は野間の起用について「『1番、ライト』でやってもらう」と明言。ドラ1ルーキーにとって定位置獲りへの“第1関門”。指揮官はじっくりと実力を見極めていく方針だ。
「試合に出してどんどん打席に立ってもらう。レフトも含めて両サイドを守ってもらうこともあるが、まずはライトを。両サイドはまだ感覚的に動きが戸惑うこともある。ライトを主に入れていく」
現状、外野は中堅に丸、左翼に助っ人を固定する予定。残る右翼の1枠を、鈴木誠や松山らと激しく争う。野間は大学時代、主に中堅を守っていただけに、緒方監督は「両サイドは感覚的に戸惑うこともある。まずは右翼の守備に慣れてほしい」と起用法について説明した。
注目しているのは中堅・丸とのコンビネーションだ。「丸もセンターに入った時に、野間がどれくらい追っていけるか、分からないといけないから」。俊足の2人がどれくらいの範囲で守ればいいのか。早い段階からお互いが把握する必要があると考えている。また右翼だけでなく、左翼を守らせるのは、グスマンやエルドレッドが不調になった時の“保険”のためだ。
キャンプ初休日となったこの日は、飯田と2人で飫肥城跡地を訪問。日南市に伝わる弓術の「四半的(しはんまと)」や、人力車などを体験した。「建物もいい感じを醸し出してます。よかったです」。リフレッシュした様子で、続く第2クールを見据えた。
キャンプ初日から走攻守で存在感を見せている野間。「いろんなピッチャーを見たい。タイプもだいぶ違ってくるので。いろんな球を見ておきたい」と初実戦へ胸を高まらせる。いよいよ始まる本格的なサバイバル。「気合入れて頑張ります」。短い言葉で決意を示した黄金ルーキー。間もなくライト争奪戦のゴングが鳴る。