野村6キロ減“新人王ボディー”で復活
「広島春季キャンプ」(7日、日南)
広島・野村祐輔投手(25)が7日、今キャンプで初めてフリー打撃に登板した。打者2人に対し直球のみ計36球を投じ、安打性の当たりは5本。オフの減量に手応えをつかんだ。
直球と分かっていても、木村昇と小窪が何度も差し込まれた。野村は「まずまずの球だったと思う」と控えめだが、直球のキレは抜群だった。
新人王を獲得した12年のオフから、球速アップや力強さを出す狙いで体重を増やした。13年は自身初の2桁勝利となる12勝をマークしたが、昨季は7勝止まり。最大84キロまで増えた影響で下半身の故障にも悩まされた。
「僕には合っていなかった」。試行錯誤の末、昨年オフに体を絞ることを決意した。6キロの減量に成功し「ユニホームのズボンがぶかぶか」。今では新人王を獲得したシーズンとほぼ同じ体形だ。
体が軽くなり「思い通りに動く」。フォームに安定感が生まれ、球のキレと制球力を取り戻した。
開幕の先発ローテは前田、黒田の2本柱に大瀬良、ジョンソンの名前が挙がる。「そこに入らないといけない」。強い決意で臨む今季。原点に立ち返った右腕が、これまで以上の輝きを放つ。