新井ええぞ!恩師・山本浩二氏が太鼓判

 「広島春季キャンプ」(13日、日南)

 広島・新井貴浩内野手(38)が13日、元広島監督・山本浩二氏(68)から復活への太鼓判を押された。今キャンプを初視察した“ミスター赤ヘル”に状態の良さを認められた。当初の予定より早く、14日の紅白戦で実戦初出場することが決定。周囲の高い評価を追い風に、沖縄2次キャンプへ加速していく。

 スイングが力強い。新井が放ったライナーが右中間、左中間に飛んでいく。ランチ特打で51スイング中、柵越えは5本。軽打が大半で柵越え0~1本が主だった11日までのランチ特打とは、全く違っていた。

 新井は「今クールは実戦が入ってくる。自分のスイングができるように考えながらやっている。順調です」と胸を張った。守備練習では三塁、投内連係では一塁の守備位置に入り、若手以上に大きな声を出した。攻守ともに存在感は際だっていた。

 今キャンプ初めて視察に訪れた元監督の山本浩二氏も、新井の引き締まった体を見て力強くうなずいた。緒方監督に「この時期に体が動いている。今年は状態がいい」と断言。自身の第2次政権(01~05年)で4番、本塁打王に育てたまな弟子の復活に、太鼓判を押した。

 新井はランチ特打後、室内練習場に移動し自主練習を行った。13年10月から師事するパフォーマンス・コーディネーター、手塚一志氏とマンツーマンでスイングを繰り返した。うねり打法、シンクロ打法の理論発表で有名な手塚氏は、新井の仕上がりに「自分の体を使いたいように使えている。完成度は98%だ」と絶賛した。

 14日の紅白戦で、今キャンプ初の実戦に臨む。予定よりも早まったことに、緒方監督は「無理をする時期でもないが、やってみたいと言ってきた。状態が日に日に上がっているから」と、新井が志願したことを明かした。守備位置は未定だが、2打席立つ予定だ。

 「今の状態で、どう体が反応するか確認したい」と紅白戦のテーマを挙げた。高まる期待感。元主砲のエンジンが、いよいよ暖まってきた。

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