「広島春季キャンプ」（１８日、沖縄）

　黒田フィーバー大歓迎！広島・前田健太投手（２６）が１８日、黒田博樹投手（４０）の復帰で激増したファン、報道陣を歓迎した。注目されることで緊張感が高まり、より集中して練習できると波及効果を実感した。

　キャンプ地に詰めかけたファンは１０００人、報道陣は２３０人。ともに例年以上で、特に報道陣は例年の約１・５倍だ。

　ここ数年、エースとしてチームでは誰よりも注目を集めてきた。重圧はもちろんある。だが、それがいい緊張感につながる。「見られている方が緊張感がある。僕はこっちの方がいい。集中力が切れにくくなる」と力を込めた。

　この日のブルペンに入り、宮崎・日南の１次キャンプでは投げなかったスライダー、チェンジアップ、ツーシームを解禁。計３０球を投げた。「（沖縄は）暖かいので気持ちよくできる」と笑顔だった。

　練習前には黒田と談笑した。内容を聞かれ「秘密です」といたずらっぽく笑ったが、早くも打ち解けたようだ。

　１９日には今キャンプで初めてシート打撃に登板する。「これから実戦が入ってくるのでペースを上げていきたい。打者を抑える感覚を思い出していきたい」。黒田への注目を自分の力に変え、エースが本番モードに入る。