広島の前田健太投手が１日、宜野湾市立野球場で行われた、ＤｅＮＡとの練習試合に先発。３回を投げて１安打０失点。開幕投手に内定しているエースが、対外試合初登板で貫録の投球を見せた。

　昨年は雨天中止３回を記録した“雨男”。「１日に晴れたらホンモノ。今年は申し訳ないですけど、雨男の称号を外してください」と、並々ならぬ決意で臨んだ一戦だった。雨予報も試合開始前にはなんとかやみ、強風の中で試合が始まった。

　初回、簡単に２死を取ると、最後は梶谷を外角の直球で、空振り三振に仕留め上々のスタート。続く二回は２死から右前打を許したが、最後は山下幸をチェンジアップで空振り三振に斬った。打者１０人に２奪三振。「魔球」と話す新球の縦スラも効果的に決まった。

　悪天候の中での好投に「投げられたのでよかったです。内容も良かったと思う。やりたいことはできました」と笑顔。「普通ならできないのに、僕の力で（開催）できるところまで、持っていきました！！」と、雨男返上に自信を見せていた。