「オープン戦、広島１－０ヤクルト」（８日、マツダ）

　鮮やか完封リレーだ。先発した黒田の好投に刺激を受けた後続の５投手が燕打線を無得点に抑え、広島・緒方監督のオープン戦初勝利に花を添えた。

　２番手の九里が、黒田からのバトンをつないだ。五回１死からマウンドに上がると田中浩と飯原を難なく料理。回をまたいだ六回も三者凡退で斬った。「黒田さんの後で、しっかり投げないといけないと思ったけど、変に気負わず（試合に）入っていけたのがよかった」と汗をぬぐった。

　七回は飯田が左打者２人に安打を許さず、続く今井は畠山に二塁内野安打を許したが後続を断った。八回は永川が抑え、九回は一岡が「調子は全然、よくなかった」と言いながら川端、ミレッジ、三輪を力でねじ伏せた。

　救援陣は７日に１４安打で１２失点した。開幕に向け、ブルペンの整備が最重要課題なだけに「（黒田からの）流れの中で投手が投げきってくれた」と緒方監督。同じ轍（てつ）を踏まなかった見事なリレーをたたえた。