誠也、先頭初球弾!開幕スタメン大前進
「オープン戦、広島9-2オリックス」(15日、マツダ)
広島・鈴木誠が開幕スタメンに大きく前進した。「1番・右翼」で先発出場し、初球先頭打者弾を含む3安打1打点と大暴れした。
弾丸ライナーが左翼席に突き刺さった。初回、左腕・前田が初球に投じた直球を強振。「積極的に自分のスイングができた。思い切ってやれた」。続く菊池の2者連続弾など、計4本塁打と爆発した打線の導火線となった。
二回には一塁ヘッドスライディングで遊撃内野安打をもぎ取り、三回には中前打。今オープン戦初の猛打賞をマークした。
緒方監督は「黒田がいいテンポで投げ攻撃にもリズムが出た」とご満悦。鈴木誠に対しては「野間との争いはリードしたかな」と言及した。ドラフト1位・野間(中部学院大)と競ってきた「1番・右翼」の座が、鈴木誠の視界にハッキリと見えてきた。
13日に指揮官から打撃指導を受けた時、ゲキが飛んだ。「結果よりも内容を見ている。自分のスイングをしろ。相手を見下すくらいの気持ちで向かっていけ」。結果を意識しすぎて消極的だった姿勢が、その言葉で修正できたという。
定位置奪取へ、自信がみなぎっている。「結果が出ても出てなくても、そこだけを目指してきた」。20歳の若武者の成長曲線は確実に上昇している。