大瀬良“黒田直伝ツーシーム”試し斬り
広島・大瀬良大地投手(23)が24日のウエスタン・中日戦(由宇)に先発する。開幕前最後の実戦登板。本番を想定し、初めて右打者にツーシームを投げ、打者を抑え込むことを誓った。23日はマツダスタジアムで投手指名練習に参加した。
新たな武器を最終テストする。大瀬良は「ツーシームは右打者を詰まらせるとか、意図のあるボールを投げたい」と意気込んだ。
初めて実戦で投げた17日・日本ハム戦(札幌ドーム)では、左打者だけに投げた。春季キャンプ終盤に黒田から伝授され、投げ始めて1カ月も経過していない。まだ手探りの段階だったが、「打者が振り切る感じがなかった」。実戦で使えるメドが立ち、今度は右打者に試投する。
最高のお手本を目に焼き付けた。22日・ソフトバンク戦(マツダ)だ。黒田は七回1死満塁で、松田を内角のツーシームで三ゴロ併殺に仕留めた。「厳しく投げてゲッツー。間近で見させてもらって、いい刺激になった。僕も(ボールが)抜けるとかを気にせずに攻めたい」と声を弾ませた。
開幕前最後の登板は、100球前後を予定している。「結果を出して、いい形でシーズンに入りたい」。前田、黒田に続き3番手として期待されている右腕。最高の準備を整え、2年目を迎える。