マエケン開幕へ「楽しみと不安」
開幕投手に内定している広島の前田健太投手が26日、開幕を翌日に控えて決意表明した。27日のヤクルト戦(マツダ)で2年連続5度目の大役へ挑むエース。13年ぶりの本拠地開幕戦へ「チームを勝利に導ける投球がしたい」と誓った。
キャンプイン前日の1月31日に全体ミーティングで、緒方新監督から開幕戦先発を指名された。「うれしかった。緒方監督になって初めての公式戦。なんとか1勝をプレゼントできるように、先陣を切って頑張っていきたい」。新指揮官の“サプライズ発表”を意気に感じ、今季に懸ける思いは一段と増した。
オープン戦は3試合に登板。22日のソフトバンク戦では、5回7失点と打ち込まれたが「次に向けて修正してきた。不安もあるけど、しっかり自分の投球ができるように、ここまでやってきたつもり」と自信を口にした。昨季の反省から原点回帰で直球を磨き、新球の縦スラの習得で投球に幅が広がった。
この日はマツダスタジアムで調整。キャッチボールやダッシュなどをこなして、晴れ舞台に備えた。
過去4度の開幕戦登板は1勝2敗。唯一の勝利は、野村前監督が就任した2010年だった。中日戦で8回4安打1失点に抑え、記念すべき初勝利を贈っている。
「やっと始まるな…という感じですね。楽しみと不安と半分半分。今季に懸ける思いは誰より強いと思うので」。チーム一丸、24年ぶりの優勝を誓うシーズン。エースの快投で先陣を切る。