戦友イチローの思い「黒田は『黒田』」
シンプルな言葉の中に仲間を思う気持ちが見えた。米国時間の深夜に行われた広島・黒田の復帰戦。報道陣から日本球界8年ぶりの勝利を伝えられたマーリンズのイチロー外野手(41)は「知ってるよ」と言った。
ヤンキースの一員として12年7月から昨季まで約2年半の時間をともに過ごした。フィールド上で、クラブハウスの中でイチローが見てきた黒田は“ブレない男”だった。
だから、こう断言する。
「どんなに周りが盛り上がっても、冷めたとしても、黒田は『黒田』でいるでしょう。僕には、それが『画(え)』として見える。これからも思いを胸にしまって淡々と自分の仕事をすると思う」
同世代。ともに「チーム最年長」としてシーズンを戦う黒田へのメッセージ。イチローの口調が自然と熱を帯びていった。