マエケン快幕遠し…また7回3失点も

 「DeNA3-2広島」(2日、横浜)

 広島・前田健太投手(26)の表情はさえなかった。7回8安打2失点。粘りの投球は見せた。数字的には及第点。ただ、7回2失点だった開幕戦に続き白星がない事実は重い。開幕から2試合連続で右腕に勝ち星がつかないのは、09年に開幕ローテ入りして以降では初めて。エースの“快幕”は遠いままだ。

 140キロ台後半の直球と“宝刀”スライダー、カーブやチェンジアップを軸に攻めた。ただ、初回は先頭の関根に11球粘られ、菊池の2つの好守に助けられた。右腕が理想とする圧倒的な姿とは、かけ離れていた。

 降板後に寄せた「今日の状態はまずまず。点の取られ方がよくなかったと思う」というコメントが、全てを物語っていた。

 失点の印象が悪すぎた。先制直後の1-0で迎えた四回。1死から筒香の単打、ロペスの二塁打で二、三塁とされ、バルディリスの右犠飛であっさり同点に追いつかれた。

 さらに五回。2死から関根に右前打と二盗を許し、石川に勝ち越し左前打を浴びた。降板直後の八回に野間の適時三塁打で黒星こそ免れたが、喜べるはずがない。

 緒方監督は登板前に「うちはエースが投げるし、連敗は早いうちに何とかしないと」と話していた。指揮官が黒田ではなく、自らをエースと呼ぶ期待を前田は十分に理解している。次こそは白星で応えてみせる。

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