マエケン現状打破へ「まず勝たないと」
広島の前田健太投手(26)が6日、巨人封じでチーム浮上への流れを呼ぶ決意を語った。9日の同戦(マツダ)に先発予定。4月11日が誕生日で26歳での最終登板となる。09年のローテ定着以降、誕生日前の登板では過去5戦5勝。相性の良いマウンドで今季初勝利を誓う。現在チームは6連敗中。エースは「まずは勝つこと。連敗を止めて連勝していけるように」と、ナインの総意を代弁した。
開幕から9試合を戦ったチームは、現在2勝7敗と苦しんでいる。本拠地で仕切り直しの巨人3連戦。3戦目に先発する予定のエース前田は、ナインの総意を代弁するように言った。一戦必勝。自身も流れを呼ぶ投球を誓った。
「いまは一番下にいるので、相手どうこうより、まず勝たないと。とにかく連敗を止めて、連勝していけるようにしたいです」
ここまで2試合に登板。いずれも7回2失点と粘投しながら、チームは延長で敗れた。反省したのは投球内容。「要所、要所の制球が甘くなっている。勝負どころを抑えないと」とし、3度目の登板へ「投手にとって1勝、勝ちはすごく大きい。早めに勝ちたい」と、素直な心境も吐露した。
この日は新室内練習場で指名練習に参加。キャッチボールでは振りかぶって投げた。2月7日の初ブルペンから、開幕戦もノーワインドアップだったが、前回2日のDeNA戦から変更。「いまは状態がそんなによくない。どっちも経験があるけど、振りかぶった方が、バランスよく投げられているので」とマイナーチェンジを決めた。
好データも存在する。9日は26歳での最終登板で「いい誕生日を迎えられるようにしたいですね」と願う。09年のローテ定着以降、誕生日前の登板は過去5戦5勝で、37回連続無失点中。12年4月6日のDeNA戦では、ノーヒットノーランも記録した。プロ9年目、間もなく27歳を迎える。「早いですね」。食生活の改善や立ち居振る舞い。エースの自覚は日々、強くなっている。
今季初の巨人戦。昨季は1勝4敗と負け越したが「勝てなかったけど、あまり悪いイメージはない」と言う。求められるのは勝利、そして流れを呼ぶ投球だ。「勝っていれば勢いを付けられるように、負けていれば連敗を止められるようにしたい」と前田。エースが強い決意を胸に、3度目のマウンドに上がる。