緒方鯉ミスミス7連敗…延長戦5戦全敗
「広島1-2巨人」(7日、マツダ)
苦悩を感じさせないように、努めて冷静に話した。7連敗を喫し、今季5度目の延長戦も全敗。それでも広島・緒方監督は「オレが起用したんだから。少ない点差を守りきるスタイルで、その結果だから」と、淡々と言葉を紡いだ。
逆転負け。守備が崩れた。就任時から堅守を目標に掲げてきたが、終盤にミスが続出した。
1-0の九回。守備固めで左翼に入った天谷が、先頭亀井の飛球に追いつきながら落球(記録は二塁打)。無死二塁とされ、同点に追いつかれた。天谷は「僕のせいです。大瀬良に申し訳ない」と、言葉を絞り出した。
さらに1-1の十一回。1死二塁から、鈴木の三遊間へのゴロに田中が懸命に飛びついたが、間に合わない三塁に悪送球し、決勝点を献上。田中は報道陣の問いかけに応じず、ロッカーに引き揚げた。
指揮官は九回途中1失点の大瀬良を「よく投げてくれた。途中で弱い心がちらちらしながら、行けるところまで行ってくれた。頼もしさを感じた」とねぎらった。
しかし、現実は厳しい。今季10試合目で早くも9通り目のオーダーを繰り出しながら1得点のみ。「また点を取れる確率が高い打線を考える」と述べた。最後は「下を向く暇はないから」と話し、懸命に前を向いていた。