緒方鯉3度目完封負け…地方球場8連敗
「巨人1-0広島」(22日、宇都宮)
広島首脳陣による緊急ミーティングが敗戦後、約20分間行われた。ようやく姿を現した緒方監督は、達観したようにさばさばと言葉をつむいだ。前田をねぎらい、初回の1失点にも「捕れない打球じゃなかった…」と、左前適時打にした安部の守備を問題視した。
無安打3三振に終わった4番の新井は「相手がいいとか悪いとか関係ない。点を取らないといけない」と悔しがった。またも前田を援護できず「それも全部分かっている」と、責任を背負った。
これで菅野に対し通算2勝8敗。打線はわずか3安打。今季3度目の零封負けだ。
好機はあった。八回、相手失策と四球で1死一、三塁。しかし、代打・小窪は初球にセーフティースクイズを試みるもファウルとなり、結局三振。続く安部は坂本の好守に阻まれ、遊直に終わった。
初回と四回は丸がともに二盗失敗。「簡単には点が取れないから…」と険しい表情の指揮官。策は練ったが巨人が一枚上だった。
昨年9月の首位攻防戦では3連敗を喫し、優勝が遠のいた巨人との北関東シリーズ。今年も2連敗に終わった。地方球場では昨年6月9日・オリックス戦(呉)以来、8連敗となった。「帰ってまた考えていく」と緒方監督。決定力不足解消へ、新たな打開策は見いだせるか。