松田オーナー直ゲキ「気楽にやろう」
広島の緒方孝市監督(46)が24日、松田元オーナー(64)から異例の激励を受けた。マツダスタジアムでの全体練習中に、グラウンドに姿を見せた総帥と約10分間、会話を交わした。チームは今季ワーストの借金6で単独最下位に沈むが、緒方監督はオーナーの励ましに感謝し「頑張るだけです」と反攻を誓った。
緒方監督が驚きの表情を見せた。打撃ケージ横でフリー打撃を見ている時、松田オーナーが突然姿を現した。あいさつし、約10分間言葉を交わした。鯉の総帥がグラウンドに入るのは年に1、2回で今年は初。異例の激励に「ありがたい。頑張るだけです」と感謝した。
開幕前の優勝候補が一転、借金6で最下位に沈んでいる。20試合で49得点とリーグ最低の得点力に苦しんでいる。残り123試合。試される反攻力。うつむく暇はない。
松田オーナーは楽観的に言った。「監督は『すいません』と言うが、気にするな、気楽にやろうということだ。力はあるんだから、ちょっとしたきっかけですぐ上がるよ」。ナインを包む重苦しい雰囲気を打破するように、前向きな言葉を続けた。
巨人との北関東シリーズは連敗。22日の敗戦後、首脳陣は約20分の緊急ミーティングを行った。緒方監督は「ここまでの反省はした」と振り返った。ナインに「一つずつ借金を返していこう」と呼びかけた。
25日からは本拠地で5位・阪神との2連戦。家路に就く指揮官は「頑張ります」と、あらためて誓った。まず2連勝で最下位脱出-。反攻は虎狩りから始まる。