田中“虎キラー”だ!阪神戦13の9
「広島11-3阪神」(25日、マツダ)
迷いのないスイングが連敗を「2」で止めた。広島・田中が“猛虎キラー”ぶりを発揮。今季初めて起用された1番で3安打2得点と暴れ回り勝利に貢献した。
「打撃状態は上がっていた。でも(1番は)予想していなかった。(打順は)意識せずに打席に入りました」
初回に左前打で出塁。丸の中前適時打で先制のホームを踏んだ。1-1の二回2死三塁では、一塁ゴメスの適時失策を誘う強烈な打球を放った。6-3の六回は中前打でこの回5得点の口火を切り、七回にも中前打を放った。打線は、田中の勢いにも乗り今季初の2桁得点をマーク。緒方監督は「1~9番まで機能した。明日につながる」と手応えを口にした。
田中は阪神戦にめっぽう強い。11日は4打数3安打3打点。翌12日も4打数3安打した。今季の阪神戦は13打数9安打、打率・692を誇る。3度の猛打賞全てが阪神戦だ。
球団トレーナーの一言が好調の要因だ。今月中旬まで打撃状態は良くなかった。「無意識に力が入っていると言われた」。その言葉を受け「リラックスすることだけを考えた」。結果を恐れず自然体で投手と対峙(たいじ)する。本来のスイングを取り戻した。
「これを続けていきたい」。リードオフマンとして、チームをけん引する。