コイ投奮起だ!福井が九里が…7失点
「ヤクルト7-3広島」(3日、神宮)
ツバメ打線の餌食になった。広島・福井と九里が力を発揮できず勢いを止められない。四回までにスコアボードに刻まれた「7」。得点力不足に苦しむチームにとって、試合前半の大量失点は痛かった。
福井は3-0の三回に崩れた。先頭・上田への四球をきっかけに走者をため、荒木の中前適時打などで2失点した。さらに2死満塁と一打逆転のピンチを広げ降板した。
今季は走者を背負っても気持ちを切り替え打者をねじ伏せてきた。この日はそれができなかった。緒方監督は「去年までの福井が出た。登板間隔が空いてかわいそうなところはあったけど、立ち直る兆しが見えなかった」と唇をかんだ。
代わった九里も踏ん張れない。田中浩に右中間を破られる逆転の2点適時二塁打を浴びると、3-4の四回には荒木に左越え3ランを被弾した。「抑えていれば展開は変わっていた」と悔しさをにじませた。
この日、黒田が出場選手登録を抹消された。指揮官が九里について「プレッシャーのかかる場面だったけど、しっかり投げてほしかった」と話したように、今こそ投手陣の奮起が期待される。4日からは2軍で今季6勝の戸田が1軍に合流する。黒田不在の危機を若い力で乗り切ってみせる。