“代役4番”ロサリオ先制打&レーザー
「巨人2-1広島」(12日、東京ド)
これが4番の仕事だ。広島・ロサリオがチーム唯一の得点をたたき出した。六回1死一塁、1-2と追い込まれながら菅野のフォークをすくい上げた。左中間フェンス際で大田がジャンプするが届かない。フェンス直撃の先制適時二塁打。「いい場面で甘く入った球を捉えることができた」と均衡を破る一打を振り返った。
新井の欠場で10日・阪神戦(甲子園)で4番に座った。6連勝を飾る快勝劇の中、4打席全てで走者を塁に置きながら4打数無安打に終わった。だが、2試合目で結果を出した。
昨年は打率・336、14本塁打の結果を残しながら、今季はエルドレッドの存在やグスマン、シアーホルツの加入で第3、第4の外国人野手となっていた。しかし、ケガや不振で2軍生活を送る3人に代わってチームに貢献。「4番、5番、6番でも関係ない。ランナーをかえすことを目指している。自分の仕事をしてチームに勝ちがつくように頑張るだけ」と発言も優等生だ。
守りでも魅せた。二回2死一、二塁で小林の左前打を捕球すると本塁へノーバウンド返球して、二走・井端を刺した。「強い球を意識してダイレクトで投げるようにした」と胸を張った。連勝は6でストップしたが、「切り替えて次の試合に勝てるようにしたい」と代役4番は言った。