鯉、勝負弱え…1点差ゲーム7勝16敗
「広島1-2DeNA」(16日、マツダ)
接戦で勝てない。1点を追う九回2死一、三塁。広島・会沢が左飛に倒れた。あと1本…。幾度も繰り返されてきた光景に、本拠地は鯉党のため息に包まれた。
1点差試合はこれで7勝16敗。緒方監督は「あと1本が出ないことや、ミスが出たことも含めて、しっかりと指導していきたい」と話すと、報道陣の質問を避けて足早に会見場から姿を消した。
もどかしいゲームだった。15日に来日初打点を挙げたシアーホルツは体調不良のため、試合前に急きょスタメンを外れることに。急いで組んだ打線は4イニングで得点圏に走者を進めながら1得点のみ。好投のジョンソンを援護できなかった。
悔やまれるのは初回だ。1死満塁と好機をつくるもロサリオ、小窪が連続三振。新井打撃コーチは「ロサリオが全て。ストライクを見逃して、ボール球を空振りした」と、厳しく指摘した。
小窪は代打で結果を出し続け「6番・一塁」で今季2度目のスタメン出場を果たしたが無安打。「代打と同じ気持ちで打席に入ったが期待に応えられなかった」と、悔しそうに振り返った。
昨年は1点差試合17勝13敗。今季は得点139に対し失点105、得失点差プラス34はリーグ最多なだけに勝負弱さが際立つ。口数の少ない指揮官の姿が、苦悩を表していた。