シアーホルツ来日1号!連敗止めた

 「広島2-1DeNA」(17日、マツダ)

 広島のネイト・シアーホルツ外野手(31)が、来日初本塁打となる1号ソロを放った。ライネル・ロサリオ外野手(26)も先制1号ソロをマーク。今季40試合目にして初めて、外国人がアーチを描いた。チームはこの2本塁打による得点を守りきり、連敗を2で止めて4位タイに浮上。ここまで苦しんだシアーホルツだが、この一発をきっかけに打ちまくってくれ!

 待望の来日初アーチだ。ダイヤモンドを一周し、悠々と生還したシアーホルツはナイン総出のハイタッチをぎこちなくこなした。守備に就く際は、鯉党の「ネイト」コールにたどたどしく帽子を振って応えた。「1本出て良かった。何よりチームの勝利に貢献できてうれしい」。大リーグ通算52本塁打を誇る男が、初々しく今季1号ソロを喜んだ。

 1-0で迎えた四回。1死から須田が投じたカーブを、体勢を崩しながら捉えた。打球は大きな弧を描き右中間席に着弾。「本塁打を狙っているわけではなく、しっかりとしたアプローチを心がけている」とうなずいた。

 苦しみ抜いた。4月9日に入団会見を行い、同19日・中日戦(マツダ)で1軍デビューを果たしたが不振を極めた。7試合出場で打率・080、打点0。屈辱的な成績で5月1日に2軍落ちした。

 ただ、それ以降は2軍戦8試合で4割以上の打率を残した。自力でチャンスをつかみ取り、再昇格2試合目となったこの日。来日33打席目にしてやっと一発が出た。緒方監督は「調整不足のまま上げてしまったのは我々の責任。ファームで打率を残してきてくれた。また頑張ってほしい」とねぎらった。

 シアーホルツは記念のホームランボールを手に、故郷を思いやった。09年に両親が暮らす米カリフォルニア州の実家が火災に遭い、飾られていた大リーグでの記念球が焼失してしまったという。「大リーグ時代のホームランボールはもうないんだ。今日はファンが返してくれてうれしい。家に持って行きたい」と笑顔を見せた。

 日本での食事や生活面での苦労は感じていないという。「2軍で日本の試合に入る準備やリズムに慣れてきた」と、手応えを口にした助っ人。これから本塁打を量産し、今秋に米国の実家に届ける記念球をまだまだ増やしてみせる。

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