マエケン交流戦快幕星!地方連敗止めた

 「交流戦、広島7-4ロッテ」(26日、尾道)

 白星発進じゃ!広島の前田健太投手(27)が、交流戦の開幕戦に先発した。7回を4安打1失点の好投。前回、前々回と2試合連続完投負けを喫したが、連敗を止めて4勝目を挙げた。エースの力投でチームは、苦手地方球場の連敗を「10」でストップ。09年、13年に続き、2年ぶり3度目の交流戦白星スタートとなった。嫌な流れを払しょくし、ここから鯉の逆襲が始まる。

 最後は小さく右拳を握った。背中で戦う姿勢を示し、白球に勝利への執念を宿した115球。「浮上のきっかけにしたい」と誓った一戦で、前田が7回を4安打1失点と躍動した。13年以来、2度目の交流戦開幕マウンド。涌井とのエース対決を制して4勝目だ。

 「(交流戦)スタートだったので。チームとしてもいいイメージがない。相手も涌井さんだったので。粘り強く投げられました」

 最大のピンチは五回だった。リードは2点。安打、暴投などで1死三塁とした。ここで田村を直球勝負三ゴロに抑えると、続く涌井は宝刀スライダーで空振り三振に斬った。六回2死から1点を失ったが、最少失点で切り抜けると、七回は三者凡退締め。中継ぎに勝利のバトンをつないだ。

 リードした会沢は「直球がすごくよかった。他の球種も生きました」と絶賛。最速147キロ。リズムのある投球で圧倒すると、“生きた”のはスライダー。8三振のうち6個を宝刀で奪った。落とせないカード初戦。最大にして、最高の武器で強力打線を封じた。

 1球、1球に明確な意図を持って投げる。劣勢でも、大量リードでも、投球スタイルは変えない。「ここぞ、という大一番になる前に、自分にプレッシャーをかけて、先々に向けて投げるようにしている」。秋の大一番を見据えながら、常に「重圧」と戦っている。

 「自分の投げる試合を落とすのは、チームとしても痛いと思う。カードの初戦と重なっているので、しっかり勝ててよかったです」

 開幕から登板10試合で、クオリティースタートを記録。防御率1・70と抜群の安定感が光る。「選手は嫌がってなかった」と、昨年6月9日のオリックス戦(呉)以来続いた地方球場の連敗を10で止めた。交流戦2年ぶりの白星発進。さあ、逆襲へ-。エースの熱投から、鯉の反撃が始まる。

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