中田2戦連続0封…巻き返し手応え
「交流戦、広島3-5楽天」(6日、マツダ)
眉間にしわを寄せ、反省の言葉を並べた。「状態はよくなかった。球はいかないし、構えたとこにも投げられなかった」。2回を無安打無失点も、高みを目指す広島・中田にとっては納得できる投球内容ではなかった。
2-5の八回に出番は来た。小関を左飛に打ち取ると代打・伊志嶺は三邪飛。牧田も右飛に仕留めた。九回は1死二塁としたが、中川を三振、ペーニャを一飛に仕留めた。「結果的に0点で終わった」。直球は130キロ台中盤。変化球の制球力も欠いた。畝投手コーチも「球が高かった」と、期待を寄せるからこそ厳しく指摘した。
投球内容には不満があっても、しっかりと結果を出すのはさすがだ。与えられた任務を遂行し、2試合連続で無失点。春季キャンプ序盤に違和感を覚えた右肩の状態は「問題ない」とキッパリ。球の出どころを見えにくくするために、マイナーチェンジしたテークバックを小さくするフォームにも手応えを感じている。
「0点で終えられたことで、きょうの投球が反省できる。次回登板はしっかりと修正して投げたい」。勝利の方程式の一翼を担い、チームトップの66試合に登板した昨季。今季は出遅れたが、巻き返す時間は十分にある。