広島ジョンソンが5試合ぶりの5勝目
「交流戦、ソフトバンク3-9広島」(13日、ヤフオク)
3割打者4人が並ぶソフトバンク打線を手玉に取った。7回を5安打1失点。広島・ジョンソンが、5月9日・阪神戦(甲子園)で勝って以来、5試合ぶりに5勝目を挙げた。
「接戦に負けてから今日まで苦しんだ」。白星を手にした左腕は、苦しい胸の内を明かした。好投しながら1-2で来日初黒星を喫した同16日・DeNA戦(マツダ)から白星に見放された。打線の援護がなかったこともある。自ら制球を乱して崩れたこともあった。首脳陣と一緒にビデオでフォームをチェックするなど、この日の登板に備えた。
前日の黒田に続き、12球団No.1の鷹打線を封じた。「数字から見てもいい打者が多い。気をつけながら投げるときもあるが、積極的に自分の投球をした」と走者を背負っても丁寧に低めに球を集め、時には大胆に内角をえぐった。初回、シアーホルツの2ランも大きな勇気となった。「先制点は先発投手にとってプレッシャーを軽減してくれる」と感謝した。
ヤフオクドームでは、3月21日のオープン戦で7回無失点と好投した。福岡での相性を聞かれると「ドームはボールが飛びやすいし、早い回にマウンドで土の塊が取れて穴があいた。決して投げやすいわけではない」と苦笑いを浮かべた。そんな環境でも鷹打線を抑え切った。「久しぶりに勝ちが付いたんで乗っていきたい」。35日ぶりに手にした自信。ここから再び、白星を積み重ねる。