黒田40歳球宴!鯉から5人ファン選出

 「マツダオールスターゲーム2015」(7月17日・東京ドーム、同18日・マツダスタジアム)のファン投票の最終結果が26日に発表され、広島・黒田博樹投手(40)がセ・リーグ先発投手部門で選出された。投手部門で、40歳でのファン投票選出は2008年の広島・高橋建(デイリースポーツ評論家)の39歳を抜いて史上最年長記録。「できることなら地元で投げたい」と、本拠地開催される第2戦の登板を熱望した。

 喜びと戸惑いが、率直な言葉となった。実に8年ぶり、40歳シーズンでの球宴。ファン投票では3度目の出場となる。2位に大きく差を付けて23万を超える票を獲得。会見場で黒田は、引き締まった表情に時折、笑みを浮かべて心境を明かした。

 「40歳で選んでもらえるとは。不思議な感じです」。投手部門では2008年・高橋(広島)、13年・岩瀬(中日)らの39歳シーズンを上回り、史上最年長でのファン投票選出となった。初出場が2001年。「14年たってまたこういう形は、想像ができなかった」と続けた。

 球界に衝撃を与えた8年ぶりの古巣復帰。抜群の人気に加えて、チームトップタイの6勝と実力通りの結果を残す。球宴第2戦はマツダスタジアムでの開催。「できることなら地元で投げてみたい。広島のマウンドで、喜んでもらえる投球がしたいですね」と熱望した。

 全セの指揮を執る巨人・原監督は既に、ファン投票選出者の第1戦出場を明言。その上で「彼に限り、どちらで投げるかは言わない方がいい」と、マツダでの登板を示唆している。双方の思いは同じだけに2戦目先発が決定的。黒田は「そこまで直球に力はないのでね。持っているもの全てを出して、自分らしい投球を」と抱負を語った。

 常々、「マウンドで楽しいと思ったことは、一度もない」と話す黒田にとっても、球宴はリラックスして臨める唯一の場所だ。09年のドジャース時代、逃げずに打球を頭部に受けたことがあるが、勝敗にこだわる必要がない夢舞台では、「ピッチャー返しが来たら、よけなきゃいけないですね」と笑わせた。

 広島は両リーグ最多の5選手が選出。球宴出場を喜ぶ一方で「きっかけにして、チームの状態も上向いていけば」と、思いは自然とリーグ戦に向かう。「オールスターだけじゃなく、ペナントでもいい投球を続けていきたい」と黒田。24年ぶりの頂点へ。お祭り舞台も悲願への力に変える。

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