鯉 首位に1・5差!福井6勝目でG連倒

 「巨人2-3広島」(2日、東京ド)

 敵地・東京ドームで宿敵巨人に連勝じゃ!その立役者は、広島・福井優也投手(27)だ。今季最長となる8回を投げ、2安打7奪三振2失点と好投。バットでもプロ初打点をマークし、6勝目を挙げた。チームは巨人に勝ち越しを決め、7月を連勝スタート。5位ながら、首位ヤクルトとは1・5ゲーム差。この勢いで一気に首位獲りを狙う。

 威風堂々と巨人の前に立ちはだかった。狭い東京ドームで強力打線を前にしても、福井に臆するそぶりはない。「疲れました。でも八回まで投げられて良かった」とはにかんだ。6勝目は、粘り強さを発揮してつかんだ価値ある1勝だ。

 大量失点しないのが今季の強みだ。2-0の初回は長野に中越え三塁打を浴びたが失点は立岡の左犠飛のみ。2-1の三回も1失点でしのいだ。「最少失点でいこうと思い、それができた」。焦らない。気持ちをすぐにリセットできるのが右腕の成長の証しでもある。

 四回以降は先頭打者を慎重に抑え、無安打投球。「カーブやフォークでカウントが取れたのが良かった」。緩急を駆使し、今季最長となる8回を投げ、2安打7奪三振2失点。緒方監督は「2失点したあと、立て直してくれた」とたたえた。福井はバットでも2-2の五回1死一、三塁で緩い遊ゴロを放ち、プロ初打点をマーク。決勝点をたたき出した。

 1軍登板は6月14日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来だった。雨天中止や日程上の都合で2度、登板機会を失った。それでも「与えられたところで投げるだけ」と調整に余念はなかった。

 ルーキーの好投にも刺激を受けた。前日1日にドラフト2位・薮田(亜大)がデビュー戦で白星を手にしたが、巨人戦で新人が初登板初先発初勝利を挙げたのは11年4月17日(マツダ)の福井以来だった。「自分も負けられない」。今季で5年目の右腕は、先輩としての意地を見せた。

 チームは7月を連勝スタート。巨人に勝ち越し、順位は5位ながら首位ヤクルトとは1・5ゲーム差に迫った。「まだまだ、頑張ります。1試合1試合をしっかりと投げていくだけ」。上昇ムードに乗る緒方鯉に、福井がさらなる推進力を与えた。

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