丸が意地!津田さん命日に炎の先制弾

 「広島2-3中日」(20日、マツダ)

 広島は初回、丸佳浩外野手(26)の12号2ランで先制したが、以降は好機にあと1本が出ず逆転負け。浮上を誓った後半戦は、悔しい黒星スタートとなった。だが、1番に田中広輔内野手(26)、3番に丸を置いた“新打順”で先制。緒方孝市監督(46)も「お互いにチャンスはあった。どっちに転んでもおかしくなかった」と手応えも感じ取った。悔しい1敗を糧にチーム一丸、雪辱を期す。

 勝利の女神は、最後の最後で背を向けた。同点で迎えた八回、ヒースが平田に勝ち越し弾を献上。打線も好機をつくりながら、あと1本が出なかった。後半戦は黒星スタート。緒方監督は試合後、厳しい表情で振り返った。

 「お互いチャンスはあったけど。向こうのいい守備もあった。後半戦は接戦が取れるように、スタートを切りたかったんだけど」

 同点で迎えた六回。2死から梵が右中間二塁打で出塁。代打小窪の四球を挟み、続く代打松山が一、二塁間を破った。二走梵が一気に三塁を回ったが、右翼手平田の好返球で間一髪アウト。勝ち越しのチャンスを逃した。

 「どっちに転んでも、おかしくない試合だったけどね」と指揮官。最後は競り負けたが、後半戦の“形”を見せた。前半戦最後の15日・阪神戦(甲子園)は1番に田中、3番に丸を据えた新打順で勝利。この日も上位を同級生トリオに託した。

 初回、田中が右翼線二塁打で出塁すると、菊池が右打ちの進塁打(二ゴロ)で1死三塁。続く丸が若松に対して4球目、内寄り141キロの直球を右翼スタンドに運んだ。6月30日の巨人戦以来、12試合ぶりの12号2ランで先制。「結構厳しい所だったがうまく反応できた」と振り返った。

 ただ五回、1死二塁の好機で、投ゴロに倒れた場面を反省。「ああいうチャンスでの1本が現状の課題。必要とされているところかな、と思う」と悔しがった。指揮官は今後について「打順は固定せず、打線を考えて組んでいきたい」と説明。「広輔が1番に入ると、得点を挙げられるケースが多かった。1つの打順の組み方としてやっていく」と続けた。

 指揮官は試合前、打のキーマンとして菊池、丸に加えて田中、会沢を指名した。1点差の試合はこれで14勝21敗。17勝18敗だった昨季の試合数に早くも並んだ。今後も接戦が予想されるだけに、打線の奮起が欠かせない。「ああいう場面で打てるように。まだまだ試合がある。切り替えていきたい」と丸。戦いは続く。悔しい1敗を糧に巻き返しを誓う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス