田中 G菅野撃つ!同級生対決に気合
菅野撃ちじゃ!!広島・田中広輔内野手(26)が23日、マツダスタジアムで行われた指名練習に参加した。巨人の初戦先発は東海大相模-東海大の同級生・菅野。今季の対戦打率は・308と好相性で、1番・遊撃での出場が濃厚なトップバッターが、攻略への道を切り開く。
滴り落ちる汗を拭いながら、必死になって白球を追った。一部の選手は免除された指名練習。田中は「休んでる場合じゃない」と、一心不乱にバットを振った。24日から始まる巨人3連戦。カギとなる初戦に先発する菅野攻略に、1番打者が並々ならぬ気合で臨む。
「今年は打ってますよね。苦手意識は特にない。チームとしても、やることは変わらないです。一戦一戦(順位は)動くので。勝てるように戦いたい」
対菅野は今季13打数4安打、打率・308と好相性を誇る。昨季は9打数無安打と抑えられていたが、積極打法で活路を見い出した。「見て、見てじゃなく、積極的にいくことが大事」。5月6日の対決では初回に右翼線二塁打を放ち、2点を奪って勝利した。好球必打-で相手エース攻略に挑む。
菅野とは東海大相模-東海大の同級生。7年間、背中越しに投球を見守ってきた。「状態が悪くても、それなりに抑えるところがすごい。そこは昔から変わってないですね」。初出場した球宴では第1戦の試合後、都内で食事を共にした。近況を語り合うなど、今でも互いに刺激し合える存在。だからこそ、直接対決にも熱が入る。
プロ2年目。昨季も110試合に出場したが、今季は遊撃のレギュラーとして、攻守にフル回転を続けている。夏本番。「暑いのは得意ですよ」と笑うが、「技術は一気にうまくならないので。気持ちで負けないようにしたい」。残り60試合、頂点まで一気に登り切る覚悟だ。
相手は6年連続負け越し中の天敵・巨人。現在8勝6敗と勝ち越しており、今回も上位進出への足掛かりとする。「僕はあまり意識してないけど、チームも巨人に勝てば勢いが付くところがある」。カードを占う大事な初戦。先手必勝で流れを呼ぶ。好調の1番打者が、菅野撃ちで好機をつくる。