広島・黒田、1カ月半ぶり7勝目
「ヤクルト2-11広島」(28日、神宮)
広島の先発・黒田が7回を1失点に抑え、6月12日のソフトバンク戦(ヤフーD)以来、約1カ月半ぶりの勝利で7勝目(4敗)を挙げた。右肩と右足首の炎症で、7日のDeNA戦(マツダ)以来、オールスターをはさみ中20日で迎えたマウンド。7連勝中と好調のヤクルト打線を、散発7安打に封じた。
初回を3者凡退に抑えると、二回以降も最速149キロの直球系を軸に、強気の投球で強力打線に向かった。2点リードの四回、2死から大引にスプリットを狙われ、中前適時打で1点を失ったが「何とかチームに勝つチャンスを与えたい」と話していた言葉通り、大量リードを保ったままマウンドを譲った。
右肩、右足の痛みを全く感じさせず、全111球の熱投。七回の降板時には三塁、左翼スタンドのファンが、総立ちで黒田の熱投をたたえた。
試合後、黒田はお立ち台で「間がちょっと空いてたんで、何とかチームが勝てるようなピッチングをしないといけないなと思ってました。どこからでも点が取れる打線ですし得点力が高いんで、一人一人丁寧に投げていこうと思ってました」と落ち着いて振り返り、広島ファンから大きな拍手を浴びていた。