緒方鯉奮起せよ!2戦連続完封負け
「広島0-5ヤクルト」(12日、マツダ)
広島が2試合連続、今季12度目の零封負けを喫した。苦手のヤクルト・小川にまたも封じられ、通算1勝10敗。拙攻が続いた上に、守備や走塁のミスも重なった。緒方孝市監督(46)は「こういう試合が続いたら、上にはいけない」と危機感を募らせた。上位3チームが勝ったため、3位・巨人と4ゲーム差になった。
赤いポンチョ姿が目立つ本拠地で、鯉党のため息が止まらなかった。降雨のため開始を45分遅らせ開催にこぎつけたが、拙攻やミスのオンパレードに終わった。打線が沈黙し2試合連続、今季12度目の零封負けを喫した。
試合後、約5分間の野手ミーティングが行われた。ナインは重い雰囲気に包まれロッカールームへ引き揚げた。またも小川に屈し、今季0勝3敗。わずか4安打に抑えられ、今季初完封を許した。3年目右腕に対し2年ごしの5連敗となり、通算1勝10敗。苦手意識がさらに膨らんだ。
緒方監督は「全部の球に手を出している。何回も対戦しているのに。毎回同じような流れになるのは悪いところだ」と、嘆いた。
1点が遠かった。0-4の五回は無死一、二塁としたが、会沢が空振り三振、代打小窪が中飛、菊池が二ゴロに倒れた。好機はつくるも決定打がなかった。
ただ、小川に抑え込まれた以上に、ミスが続出したことが痛かった。七回2死一、三塁。田中浩の打球を梵がトンネル。決定的な5点目を失った。
0-5の八回。無死一、三塁と攻めた。しかし、菊池が空振り三振を喫し一塁に向かったところ、なぜか一走・松山がつられて飛び出した。松山は慌てて帰塁したがタッチアウト。併殺となり、続く丸は左飛に倒れた。松山は「すいません」とうなだれ、玉木一塁ベースコーチは「ボーンヘッドだ」と吐き捨てた。
緒方監督は「当たり前のことをしっかりやらないと、取れる点も取れなくなる」と嘆いた。そして「ずるずるとこういう試合が続いたら上にはいけない」と危機感を口にした。
東京ドームでの巨人戦3連戦3連勝から一転、本拠地で2戦連続零封負け。上位3チームに離されたゲーム差を、これ以上増やしてはならない。