“夏男”丸2戦連発!ダメ押し3ラン
「広島8-4DeNA」(14日、マツダ)
乱戦にケリをつけた。鋭いスイングから放たれた打球は、真っ赤に染まる右翼席に着弾した。広島・丸が大歓声の中を、悠々と生還した。5-4の六回2死一、二塁。今季3度目の2試合連発となる、15号3ランを放った。
高橋尚のスライダーを捉えた。「あそこが大事な局面だと、自分でも分かっていた。とにかくヒットで1点でも多く、と思った。打った瞬間にいくと思った。甘い球を一発で仕留められた」。殊勲の男が胸を張った。
打率・256、得点圏打率・215。2戦連発でも自身の状態については「分からない」と即答。そして「ここまで来たら、自分の状態どうこうではない。その時その時をしっかりやっていく」と、前を向いた。
初回無死一塁ではきっちり送りバントを決めた。丸にとって今季3個目の犠打。「サインなので」と多くは語らなかったが、一挙4得点をお膳立てした。
初回に犠打が出るのは、チームとしては後半戦初めて。同点とされた直後の五回には、珍しく新井打撃コーチが円陣で「もう一度初回のつもりでやろう」と、ナインに猛ゲキを飛ばしていた。
残り41試合。一戦必勝へ、チームの空気は変わってきた。丸は自身の成績には納得できていないだろう。ただ、数字を気にするつもりはない。ただガムシャラに勝利を目指す。