広島は阪神との対戦に、必勝ローテで返り討ちを狙う。９月１日の初戦にはクリス・ジョンソン投手（３０）、翌２日は前田健太投手（２７）が先発予定。１０勝コンビは来週末の対戦にも登板する流れで、“首位たたきローテ”で上位浮上を狙う。

　厳しい暑さは和らぎ、ついに９月に突入した。緒方監督が「勝負」と位置付ける正念場。阪神、ヤクルトと上位２チームの対戦を迎える。「浮上するための大事な６連戦になる」と指揮官。まずは抜群の安定感を誇る両輪で、一戦必勝を狙う。

　この日は甲子園の室内練習場で指名練習。ジョンソンは強めのキャッチボールなどで最終調整した。８月２６日の対戦では８回無失点。対戦防御率０・６７と抜群の安定感が光る。その後は中４日で６日のヤクルト戦。さらに中５日で、１２日の阪神戦に登板する流れだ。

　「どのシリーズも特別な試合。変わらず自分の投球がしたい。１試合、１試合、抑えることを考えたいね」

　翌２戦目はエース前田が登板する。前回２７日の対戦は、こちらも８回無失点と好投。２戦続けての対決に「相手も考えてくるかもしれない。なにをされても動じず、落ち着いて投げたい」と気を引き締めた。その後は中５日で８日の中日戦。続いて中４日で、１３日の阪神戦が予想される。

　甲子園は今季初登板となる。昨季もシーズンでの登板はないが、１３年は２戦２勝。防御率０・００で、エースは「僕は好きな球場。いいイメージを持って投げたいですね」と不敵に笑った。ジョンソン、前田、福井。好調＆好相性の３人で、浮上へ虎狩り３連勝を狙う。