マエケン2年ぶり甲子園で虎斬り先陣
エースが好みのマウンドで上位追撃ムードに火を付ける。広島の前田健太投手(27)が1日、2年ぶりの甲子園登板となる2日の阪神戦先発へ向け、甲子園室内練習場でキャッチボールなどで最終調整した。1日は降雨ノーゲームとなり、マエケンが虎狩りの先陣を切る。
PL学園時代は1年夏と3年春に登板。プロ入り後は2年目の08年から毎年のようにこの土を踏んできた。前田は「久しぶりですね。マウンドに高さはないけど、好き。阪神ファンがたくさん入った球場の雰囲気も嫌いじゃない」とニヤリと笑った。
公式戦では過去12試合に登板し5勝4敗。貯金は1しかないが、勝ち負けは打線の援護にも左右されるだけに、甲子園での防御率1・94が好相性の証しだ。2年ぶりの登板にも「問題ない」と自信は揺るがない。
前回27日の阪神戦(マツダ)は8回4安打無失点。同じ轍(てつ)は踏むまいと、猛虎打線はマエケン対策を講じてくるはずだ。それでも動じるそぶりはない。今季開幕前、帽子のひさしに“心”と書いた。「どんな状況に置かれても心を乱さない」。不動心で立ち向かい、自分の投球をすれば勝利できる。
「この時期からは勝つことが大事。みんなで戦っていきたい」。負けられない戦い。エースが存在感を示す。