ジョンソン11勝 ノーヒッ投目前で…
「広島4-2中日」(10日、マツダスタジアム)
ノーヒットノーランは逃したが、恋女房に救われた。広島・ジョンソンは「石原は素晴らしいパートナーだ。達成できれば良かったが、チームが勝って良かった」と、安どの表情を見せた。
12年の前田健太以来、球団史上5人目の快挙が目の前にあった。カットボール、ツーシームを内外角に決め、七回まで無安打投球を続けた。
しかし1-0の八回。鯉党の声援が悲鳴に変わった。「記録を意識した」と2四球を許し2死一、三塁。杉山の打球は左前に落ち「詰まったああいうヒットが一番悔しい」と、マウンドで両膝に手をついた。
落胆して三塁後方へのベースカバーを怠った。一塁走者が三塁を狙い、左翼・エルドレッドが三塁に悪送球。ボールが転々とする間に逆転を許した。
だが、直後に石原の勝ち越し打で逆転し、左腕に11勝目がついた。防御率1・90はリーグ1位をキープ。8回1安打2失点の力投が報われた。
まさに悪夢。それでも白星は転がり込んだ。次回は今季初の中4日で15日・巨人戦(マツダ)に先発予定。球団が既に来季の契約更新を決めている左腕は、最多勝と合わせ2冠の期待がかかる。「自分よりもチームのことが大事」と話す姿が頼もしかった。