広島が“幻の本塁打”で勝利逃す

12回広島1死、ビデオ判定の結果田中広輔の中越え三塁打となるが打球はフェンスの向こう側=甲子園(撮影・持木克友)
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 「阪神2-2広島」(12日、甲子園球場)

 延長十二回ドロー。広島は微妙な判定に泣き、勝利を逃した。

 2-2で迎えた延長十二回、1死走者なしから田中広輔内野手が左中間へ大飛球を放った。打球はそのままフェンスを越えたかに見えたが、塁審はインプレーの判定。ビデオ判定でも判定は変わらず“幻の勝ち越し本塁打”となった。

 三塁打として試合再開となり、その後に2死二、三塁まで攻めたが、勝ち越し点は奪えず。この時点で広島の勝ちはなくなった。

 その裏、中崎が無失点。引き分けに持ち込んだ。田中の打球が本塁打であれば、勝っていた試合だった。

 東責任審判は試合後「バックスクリーン方向からのリプレー映像を3回見直した結果、ラバー上部にあるフェンスにどんと当たって落ちたように見えた。横からの映像は見ていません」と説明。審判団は、打球は左中間フェンスに直撃したと判断した。

 阪神・和田監督は「(一塁)ベンチからは見えないよ。あそこは。ビデオで見てああいう結果が出たわけだから」と話した。

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