カープ中軸が大ブレーキ…悪夢3連続K
「中日3-1広島」(18日、ナゴヤドーム)
重い空気が試合後の選手通路を包む。広島は散発6安打、1得点で敗戦。苦手ナゴヤドームは6連敗で、1勝9敗となった。球団ワーストの連続1桁安打記録は、むなしく24試合まで伸びた。ブレーキとなった3、4番。新井、エルドレッドが、責任を一身に背負った。
「悔しいね。自分が打っていれば」。長い沈黙の後、新井が重い口を開いた。悔やんだのは初回の攻撃。鯉キラーのバルデスを攻め、1死三塁の好機で打席が来た。2-2からの5球目、低めのスライダーをすくい上げたが、浅い右飛。三塁走者を迎え入れることはできなかった。
「攻めにくいとか、いい所に投げられたとかじゃない。それでも打たないといけん」
2死から鈴木誠の左前適時打が出たが、この回は1点止まり。先制攻撃のはずが、重い空気が立ち込めた。さらに2点ビハインドの八回。無死一、二塁の絶好機で見逃し三振に倒れた。続くエルドレッド、小窪も連続三振。中軸の3、4、5番が無安打に終わった。
ナゴヤドームでの得点は10試合で14点。1試合平均1・4点と振るわない。「チーム全体で打ち崩せなかった。まだ1試合終わっただけ。重い雰囲気だが、なんとかあした立ち向かわないと」とエルドレッド。19日の敵地最終戦は奇跡をつなぐためにも、勝利だけが求められる。