ジョンソン14勝!防御率と2冠いけるぞ
「広島5‐2阪神」(27日、マツダスタジアム)
ベンチに戻ると広島・ジョンソンは、祈るように戦況を見つめた。2点リードの七回、1死一、二塁。代わった大瀬良が代打関本に左前適時打を浴びたが、続く福留を三ゴロ併殺でピンチを脱した。6回1/3を8安打2失点。助っ人が粘投でチームを連勝に導き、14勝でリーグトップの前田に並んだ。
初回、先頭の鳥谷に四球を与えた。犠打を挟んで福留に、左前適時打で先制点を献上。「自分の中でうまくいかない部分があった」と不安定な立ち上がりだったが、直後の攻撃で味方が逆転に成功。「3点も取ってくれて心強かった」と以降は粘りの投球を続けた。
四回には藤井の打球を、左足首付近に受けた。一塁方向に大きく跳ねたが「全然大丈夫。アザになるくらいだよ」と、笑顔で軽傷を強調。毎回のように得点圏に走者を置きながらも、最後までリードは守り抜いた。阪神戦はこれで負けなし5戦3勝。勝ち星に加えて、防御率も1・87でリーグトップ死守した。
次回は中6日で10月4日の最終戦、阪神戦(甲子園)に登板する予定。左投手で最多勝獲得となれば、球団では史上初の快挙となる。「マエケンと一緒に勝っていきたいね」とした上で、覚え立ての日本語で強く誓った。「ユウショウ、シマショウ」‐。逆転CS出場、そして日本一へ。助っ人がチームを救う。